アラサーオタクの結婚と上京。
田舎は結婚も出産も早い。
20代後半になると独身がほぼいなくなり、地元や学生時代の仲良しグループも残りわずかになってしまった。女子会もいつの間にかママ会になり、時間も合わなくなってくる。Instagramに投稿する写真も、海外旅行から公園で子供と遊ぶ様子へと変わっていった。私が発表されたばかりの現場や新作コスメに浮かれている頃、周りの友人たちはランドセルを選んでいた。
東京タラレバ娘がドラマ化された冬。
ヲタ活をまったく隠していなかった私は、周りから現実を見ろと言われることが増えた。どうやらアイドルに本気で恋してると思われているらしい。友人にも「顔が全て。イケメン以外は無理」と宣言する人は何人かいるが、残念ながら私はそういうタイプではない。まだ20代なんだから、早く婚活して!諦めないで!今のうち!と婚活真っ最中のお姉さまたちに言われる。
婚活ってナニ・・・結婚って幻・・・
でもひとりぼっちの人生は飽きた。この楽しい世界を誰かに共有したい!
願えば叶う、とは思っていなかったが、この春結婚することになった。
いぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!!!!!!!
まさか自分が20代ラストで結婚するなんて!昔から東京に遠征すると東銀座に泊まり、築地で食べる海鮮丼や寿司の画像をSNSにアップしていた。これがきっかけとなり、交際スタート。地球に感謝!築地に感謝!
ずっと結婚したかったはずなのに、いざ"結婚"となると、なかなか受け入れることができない。しかし、テソコンでD-Dayを聴いた瞬間、よし!結婚しよう!と急に思ったのだ。音楽の力って凄い。あの瞬間から結婚について前向きに考えれるようになり、現場にいくことの大切さを改めて思い知らされた。テソンありがとう!
2018年、新生活のために上京することになった。
これまでの安定した生活を全て捨てて、結婚、上京、転職と私自身が何もかも変わらなければならない。30歳からの新たなスタート。29歳はその準備期間として、現場数を減らし少しずつ動いてきた。東京までの往復で3諭吉支払っていた生活ともあと少しでお別れ。東京ドームも横浜アリーナも帝国劇場もワンコインで行ける。不思議な気分だ。
そこで日本デビューすることが発表された。そろそろデビューだろうと思っていたが、発表の瞬間叫んだ。私も今立ち止まっている場合じゃない。早く生活環境を整えて、たまには趣味で楽しむ生活に戻れるよう努力したい。いつか東京ドームでセブチを見る日のために。
充実した20代を過ごせたことに拍手!
結婚が決まってから、生きるのが楽になった。ライブでも心から楽しめるようになった。結婚という選択が正しかったのか、間違っていたのか、今はまだ分からない。
なるようになる。心配性の私だけど、今回ばかりはそう信じている。
2013年の私へ
SNOW DOMEの約束 in 東京ドーム前日、初対面にもかかわらず、ジャニヲタ全開の話をドン引きせずに笑いながらきいてくれたその人と結婚するよ。